
仕事や日常生活において、常に人は成長できた方がいろいろな可能性が広がりますよね!
ここで、あなたに質問です。
あなたが何かに真剣に取り組んでいる時に、周りの誰かから、「これの、○○については、大丈夫ですか?」と質問されたとします。
そうすると、あなたは「そんな事はわかっている、すでにやってますよ!」とか答えることってありませんか?
これは、私自身もよく犯すミスでもあり、強く意識しておくべき重要なことですので、ぜひ読んでいただきたい思います。
思考のバイアスの話は、この内容の関連記事になりますので、併せて読んでみて下さい。
思考のバイアスとは、その人の過去の経験や思想、その場の気分や様々な要因により、ある事象に対し、まったく異なった見解や捉え方をすることをいいます。
“知らないと危険!心の仕組み、思考のバイアスに気をつけよう”
記事本文より引用
私を含めた多くの人によくあることですが、誰かに苦言を呈されたり、指摘をされたり、質問された時に、”そんな事はわかっている、すでにやってますよ!”とか言ってしまうことってないですか?
誰かがあなたに対して、指摘、質問をする場合は、”あなた自身にそれが不足している可能性があるのでは?”と何か気になることがあるから、敢えて言っているわけです。
Contents
“そんな事は、すでにわかっています”という発言はわかっていない証拠

それは、あなたは出来ていると感じていることが、他人から見たら実はできていないのでは?大丈夫かな?と思われているいうことなのです。
ところが、これは自分の中ではちゃんと出来ていると思い込んでいる=ちゃんと取り組んでいるのから、相手の言ったことを認めたくないといったケースによくあるのです。
特に”他人よりもこれに関しては努力しているから”、“これは自分にしかわからないことだから”、”自分の方が相手よりよく知っているから”と思っている時は、要注意!
“これはぜったいに間違えはない”は、少し危険な思考であることをあなたは知るべきなのです。
つまり、何かのアラートである可能性が高いのです。
なぜなら、それは、ある意味プライド、承認欲求に偏りすぎた感情から発してしまっているからなのです。
特に一生懸命やっている時などは、周りが見えなくなりがちのため、相手のアドバイスをブロックする、スルーしてしまうケースが多々あるのです。
“これでいいんだ”、“自分はしっかりできている”、“大丈夫”といった自己肯定感はもちろん大事です。当然、それがないと精神的につらくなってしまいますよね!
ですが、それがただの自己満足でないかどうかを、あなた自身が折に触れて客観視する術を持つことが必要なのです。
これは、自ら意識的にやらないと抜け落ちてしまいがちです。
なぜならば、自分で自分のことを客観視するのはけっこうどころか、実はかなり難しいからなのです。
それがどうしてなのかは、脳科学、心理学の領域での“メタ認知(metacognition)”という概念で説明ができます。
この話は別の記事をご確認下さい。
関連記事
”こころのエラーとメタ認知”について(まもなく公開予定) ←Coming Soon
一番手っ取り早く自分を客観視できる機会は、”他人からの指摘”です。
もちろん、信頼のおけない人から根拠のない感情的な誹謗中傷を受けることもあるでしょう。その場合は、しっかりとスルーしなければならないのは、言うまでもありませんね。
ですから、指摘をもらいたい人は、あなたが信頼している人である必要があります。
ただし、注意すべきことがひとつだけあります。
それは、あなたと価値観や思考が似ている、いわゆる”類友(るいとも)”系の人から指摘をもらってもダメだと言うことです。
なぜかというと、そういった人たち=類友たちは、あなたと気が合う人であり、あなたに嫌われたくないので、思っていることを率直には言わず、同調するだけのケースが多いからなのです。
さらに言うと、実はその相手があなたのことをぜんぜん客観視できていないケースの方が非常に多いですね!くどいですが、類友だからです。
これって、あなたにとっては、なかなか難しい話に聞こえてしまいますか?
あなたは、仲良しこよしの一緒にいても何の害もない類友(るいとも)とばかりつるんでいませんか?
価値観の違いを認め合い、本当の意味でお互いを高め合える仲間が何人いますか?
うまくいっていると思っている時が一番危険

さて、自分のことを客観視することって、そう簡単ではないのです。
特に”うまくいっているなー”と感じる時こそほど、危険なのです。
これは、忘れ物を意識する時の心理と少し似ています。
出かける時に”忘れ物ないかなー”、プレゼンの前に”ちゃんと準備できてるかな”、”何か足りないのではないかな~”とか思うときって、意外ときちんとできていて、問題なかったりしませんか?
逆に”ぜんぜん余裕!”、“大丈夫”と思っているときほど、何かが抜けていることが多くありませんか?
相手からの指摘は、今あなたに足りないものを埋めるチャンス

一見、自分のプライドを傷つけるように聞こえるその指摘ですが、よく冷静に考えてみると、実は自分の取り組みの中に抜け落ちている何かを加え、修正するチャンスでもあるのです。
なぜなら、人は真剣になればなるほど、その取り組み自体が近視眼的に視界が狭くなっていることが多いからなのです。
逆に少し離れた場所から見ている人の方が、客観的に見えていることだってあるのです。
ですので、相手の質問や指摘に対し、論破するのではなく、“アドバイスをありがとう”で返すことをオススメします。
そして、相手の指摘を心の中で反芻してみて、自分の取り組みとの差分をチェックしてみましょう。
そこで、それには間違いがなかったとしたら、それでOKですし、何かに気がついたら即改善、修正していくのです。
これは、仕事や日々の生活すべてにおいて言えることです。
人は完璧でもないし、すべてを自己完結できるものでもありませんね。
さて、あなたの場合は大丈夫ですか?
さらに詳しい説明は、別の記事でお伝えしていきます。
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